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2010年10月4日月曜日

神戸便の廃線

先の茨城県知事選挙のとき、橋本昌氏が立候補と聞いてとても不思議でした
「空港造ったからあとはよろしく!」とばかりに、やり逃げ引退するものと思っていたのです

私はそれくらい茨城空港の展望には懐疑的でした

そしてフタを開けてみると、懸念どおり定期便の不足や収益の伸び悩みなどが列挙されました
神戸便を就航させているスカイマークは、半年と待たずに撤退を表明(該当記事は後述)

当然これは県政に大きな影を落としますから、県議会では非難轟々の大合唱が起こるでしょう
橋本昌知事の県政は、ともすれば東京都政と同じく頓挫するかもしれません
(都政には国の政局を睨んだ結果と言う性格も強いですけどね)

どっかの国会議員先生が引っ張ってきた路線なのかな、と邪推しつつ
でもそれで県への責任追求がかわせるはずもないですし

うーん、意味が分からない

国が「羽田空港のハブ化」へ大きく舵を切っている近況にあって、ほとんどの地方空港が集客と採算性の問題を抱えていても知ったこっちゃないですよね

調べてみると茨城空港のほかにも自衛隊や米軍と共用の空港・飛行場はあるようです

JALの撤退と言う同じような逼迫した喫緊の課題にどう取り組むのか、茨城空港の悩みの解決への糸口は、意外にも近いうちに出てくるかもしれませんね

もう少しウォッチ継続してみようかな、と思います


今回は本当に独り言のような内容ですね



スカイマーク運休へ

茨城空港の唯一の国内の定期路線である「スカイマーク」の神戸便が、今後の増便が難しいことなどを理由に、ことし9月から運休することになりました。

東京に本社がある「スカイマーク」は、茨城空港の唯一の国内の定期路線としてことし4月から神戸空港との間で1日1往復の便を運航していました。

しかし、路線の収支が定期整備コストなどを加えると赤字になっているほか、茨城空港が自衛隊との共用空港のため、自衛隊のイベントの際に大幅なダイヤの変更を強いられることから、今後の増便は難しいことを理由に、ことし9月から運休することを決めたということです。

スカイマークの茨城・神戸便は空港に支店や整備士を置かずにコストを削減する運航方法や、21日前に予約すれば5800円という低運賃で注目を集め、平均搭乗率は▼4月は78点2%▼5月は75点6%となっていました。

スカイマークは「機材をフルに活用することでコスト削減を行っており、自衛隊のイベントなどでダイヤが変更されればほかの路線の運航にも支障をきたす。このような状況では増便に消極的にならざるをえず、茨城・神戸便が黒字になることはないと判断した」とコメントしています。

神戸便の運休が決まったことで茨城空港の定期路線は、韓国のソウルを結ぶ国際線の1路線だけとなり、今後、厳しい運営を迫られそうです。
2010.6.24 NHKニュース



2010.6.25付けの日経新聞の記事でも指摘していたのですが、
自衛隊のイベントなどでダイヤが変更されればほかの路線の運航にも支障をきたす
このことは事前に分かっていたことなので、撤退の理由としては説明が不十分です

また、ダイヤの変更は自衛隊のせいであるとしながらも、みずから落ち度を暴露しています

このような状況では増便に消極的にならざるをえず
増便に自分たちが消極的だから
茨城・神戸便が黒字になることはない
黒字にならない、とも言っています

私は茨城空港そのものに疑問符でしたが、これでは半年で撤退するスカイマークの対応が不誠実と言われてもしかたないですね

どのような客層を想定していたのか分かりませんが、そもそも神戸便で収益を上げようとしたのはどういう算段だったのか
自衛隊のイベントの割り込みはもともと織り込み済みだったはずだが、そのうえで増便することは長期計画の中で見込まなかったのか

スカイマークはこの国の気質に見合ったレベルの説明をしてほしいですね

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