池上さん神発言集
時の人「池上彰」が2010.7.11の参院選で選挙特番を受け持ちました
もちろん私も「どうせなら池上を見んべ」とテレビ東京をウォッチ
上の動画はその番組の「カミ発言」(この場合は「事情を知悉した発言」と訳す)を編集してまとめたものです
本当に痛快でしたね
ジャーナリズムについて先にまとめたところでしたが、昨今の言うべきを噤み、取るに足らない揚げ足取りとは一線を画す切れ味に、胸のすく思いがしました
ジャーナリズムとはかくあるべきかと、このときほど強く思ったことはありませんでした
この番組の裏側を少し話しましょう
この番宣番組(番組を宣伝する番組。私はこれがあまり好きじゃない)で「テレビ東京から好きにやって良いといわれている」と池上氏が述べていましたが、全くそのとおりでしたね
公-明-党と創-価-学-会につながりがあること
民-主-党と日-教-組につながりがあること
どれも民放がこれまでタブーとしてきたことです
こんなことまでテレビで放送してしまって彼の身の安全が心配...とまで言い出す人がいるほどです
心配ながらも、これからも池上氏のますますの活躍を願ってやみません
ところで私は「にわか池上ファン」ではありません(……なんだこの弁解は)
週間子どもニュースでお父さんを演じて(?)いたときから一目置いていました
(そのときも私はすでにけっこうな大人でしたが)
彼はギャラが安いらしく、これからもテレビでの露出は増えることでしょう
嬉しいことですが、彼に頼りきった放送局の姿勢には冷ややかな目をしてしまいます
と言うのも彼もジャーナリストの一人に過ぎないので、番組サイドできちんと裏づけ取材を取った上で電波に乗せるべきじゃないかと思うのです
「池上彰の学べるニュース」で池上氏が「但馬牛も松坂牛も宮崎のスーパー種牛から」と言って、翌週の番組最後にそれが間違いであることを番組メッセージとして放送していました
彼は善意のジャーナリストであろうと思う(私自身は確信している)のですが、それでも番組がきちんと裏づけ取材を行って、いわばバックアップ・フォローアップしてあげる必要があると感じました
動画が消される前に、その発言をこの場を借りておぼえがきに→
①池上to谷亮子(民主党)
池上「(当選おめでとうののち)谷さんが立候補したことに関してはですねぇ、そもそも、政治の世界でがんばろうと言うのに、さぁオリンピックもやろう(目指そう)と言うのは、これはいくらなんでもやりすぎなんじゃないかという批判も、ずいぶんありましたが」
谷「(ちょっと言いにくそう)そうですね、批判と言う部分もあったと思いますし、ただその、一生懸命がんばる姿勢を応援してくださるというかたもたくさんいらっしゃいましたし、まぁでもわたくしはこうして、国民の皆様の清き一票をですね、お預けしていただいたと言うことで、本当にその気持ちを心から大切にして国政の場に活かしていきたいという思いと、あとは公務はおろそかにはしませんので、あのーそうですね、柔道の方も応援していただいてるんですけれども、きちんと公務の方も勤めてまいりたいと思います」
池上「ということは国会の開会と柔道の試合が重なるようなことがあれば、それは国会を優先すると言うことですか?」
谷「当然そうです」
②池上to中畑清(たちあがれ日本)
池上「そもそもはですね、読売新聞の渡辺会長に言われてここ(たちあがれ日本)から出ろと言われたんだって話がありますが、そうなんですか?」
中畑「いやいや(いや? いえ? えぇ? いえいえ? 肯定してんのか否定してんのかすら分からん)、色々と相談をしまして、長島さんや、あるいはオオタ監督とか、フクオカ先生という私の政治評論家の先生でもある先生(もはや何がなんだか...)にも相談したりして、自分の人生と言うものにそれなりにお前もこの世界で戦える男じゃないかなという判断をしていただいたんで、あるていど後押しをしていただいて決断しました」
③池上to枝野・民主党幹事長
池上「...あのそれはね、責任者として当然のことなんでしょうが、この多くの仲間が当選してきたとしても、かなり改選議席を下回るという情勢になってきている。えーこの責任は、さぁ誰にあるのかということが当然出てきますねぇ。いかがですか」
枝野「(ちょっと答えづらそう)まぁあのーまずはですね、あの一人でも多くの仲間に上がってきてもらうのを(期待しながら)、開票があくのを見つめていると言う状況でありまして、結果については選挙ですからしっかりと、最終的な結果が出たところで真摯に受け止めて、えーその国民の声にどうやって応えていくかということを考えていかなければいけないと思いますが、現時点で一人でも多くの仲間が競り合いを抜け出してほしいという段階です」
池上「つまり、結果が出るまでコメントできないと言うことですか?」
枝野「...(やや逡巡)と言うかあのー、結果が出て初めてその結果を受け止めて、国民の期待、声にどう応えていくのかと、おー言うことを考える段階に入るんだと思います」
池上「じゃぁ質問を変えましょう。
自民党ではなくて、自民党があのー、それこそ谷垣さん(自民党総裁)が予想以上だと言っているほどに票を伸ばしているし、みんなの党も票を伸ばしている。これについてはどう解釈していらっしゃいますか?自民党ではなくて、自民党があのー、それこそ谷垣さん(自民党総裁)が予想以上だと言っているほどに票を伸ばしているし、みんなの党も票を伸ばしている。これについてはどう解釈していらっしゃいますか?」
④番外編
女性キャスター「谷亮子さんとも中継つながりますでしょうか。谷さん」
(呼びかけるも応答なし)
池上「谷さん中継つながり...ますか? あ、まだよその局との楽しそうな...」
(バックに谷亮子の映像だけは映っている。誰かと話している様子)
池上「どうもですねぇ、よその局の迷惑を考えずに質問を続けている人がいるようでありますが」
(真偽は定かではないが、ネットを拾い読みした限りではすべて古館が「犯人」でした)
⑤池上to蓮舫
池上「一番出なきゃダメなんですかという、あの発言が、結局自民党が一番でなきゃダメなんですと、一番一番と言う自民党のスローガンの一番に取られてしまいましたねぇ」
蓮舫「(苦笑)あの、他党のことは良く分かりません」
⑥池上to山口那津男・公明党代表
池上「(民主党と)連立を組むことはありえないということですか?」
山口「考えておりません」
池上「これはあの、特に公明党の支持団体の創価学会がですねぇ、菅さんやあるいは仙谷官房長官のことを大変嫌っているから、だから民主党と組むことはありえないと、こういうことを言う人もいますがその点どうですか」
山口「そういうことは全くないと思います。支持団体と我々政党は、政教分離で別な考え方で対応いたしますので。我々は政治サイドとして今申し上げたような考えを持っているということであります」
いやぁ、こうして改めて見ると、公明党代表の山口氏は他の人とはレベルが違うのがはっきり分かりますね
それにこれまでの公明党代表とも役者が違う気がしますねぇ
今までの公明党代表はどこか垢抜けない感じがしてそこが大衆的な魅力だったように記憶しているのですが、山口氏は良くも悪くも事務的で腰も落ち着いており、安定感を感じさせます
みんなの党より、民主党はむしろ公明党を警戒するべきでは? と考えていたのですが、終わってみれば議席を減らしており、少々腰砕けです
これから新聞各社の細かい分析が始まります
少数政党の動向にもその食指が伸びるものと思いますが、新聞社によってどう解釈するかが違ってくるので読み比べてみるのもおもしろいかもしれませんね
個人的には、たちあがれ日本から比例で出馬した片山虎之助氏のこれからを注目しています
たちあがれ日本からの出馬で唯一の当選ですから、彼の独特の切り口の言葉が重みを増すのは明白でしょう
と言っても国政に影響を与えられるかは未知数ですけどね
少なくとも「虎を退治」した「姫」とは比すべくもない当意即妙の、しかしやや悲観的な、おもしろい話が聞けるのは間違いないです
こういったいい意味での「おじいちゃん」が政界にはまだまだ必要だと思うのですが、まぁそれも投票のときに片山の「か」の字も忘れていた私が何を言っても「にわかか!」と怒られるでしょうけど
2010.7.12
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