平成18年12月に成立した改正貸金業法が明日平成22年6月18日に完全施行されるにあたって、新聞各社がこぞって取り上げていましたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか
グレーゾーン金利と言えば聞き覚えのある方も多いかと思います
先にそちらの話題に少し触れてみましょうか
金利は国が上限を定めており、貸金業者はその範囲内で独自の金利を設けます
出資法・
それはすでに利息制限法における上限が適用されるようになっていますが、今回の完全施行では総量規制が適用になるそうです
いわく、年収の3分の1を越える融資をしてはならないと言うものです
完全施行の前日まであまり騒がれないのも不思議な気がしましたが、街金の利用者にとっても寝耳に水だったのではないでしょうか
ところで貸金業法の改正というと、どうしても当時の貸金業者の悪いイメージしか浮かばないのは私だけですかね
当時は多重債務者、なんて言葉がテレビを跋扈した時代でした
カード会社によるキャッシングや街金などによるローン商品の多様化などが原因だと私は睨んでいますが、やぶ睨みでしょうか
まぁ、キャッシングもローンも借金なんですよね
少し前は金貸しといえば「高利貸し」のイメージが根強く、まっとうな人間なら足しげく通おうとは思いませんでしたが、今では違うのでしょうか
ともあれそうした様々な借金の方法が開発され、消費者はそこら中に借金を作ることができるようになり、晴れて多重債務者の誕生というわけです
これにはテレビを初めとしたメディアにも責任の一端があると思うのですが、うがった見方なんでしょうかねぇ
当時のテレビCMは、金貸しや生命保険、銀行、自動車、家電で構成されていました
私はとりわけ、このうちの「金で金を生む業態」が大嫌いで、昼も夜もなく垂れ流されるこれらのCMを嫌悪していました
金で金を釣って、会社役員の報酬やこれだけたくさんのCMにまわしてるのかと
ところが多重債務者の問題が明るみになっても、テレビは貸金業者のCMをすぐにはとめませんでしたね
確かに実際は、消費者のモラルと金銭感覚、はたまた自己責任の問題であって、貸金業者はおおむね法にのっとって仕事をしていたのですけど
そういったことからすると今回の施行を含めた平成18年の改正は、「健全な貸金業者」を侮蔑の目で見ていた、私のような人間の溜飲を下げるくらいの目的しかなかったのかも知れません
ところで今回の完全施行について、「昼も夜もなくCMを垂れ流し」ているパチンコ業界が関心を持っているようですね
個人的には二度おいしい改正だったことは、もしかすると特筆すべきことだったかも知れない
2010.6.17
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