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2010年10月4日月曜日

台湾と中華人民共和国

台湾と中国って敵対してるんですけど

この前、自称台湾人という飲み屋のねーちゃんに「台湾は中華民国だど」と言ったら一緒にいた私の友人ともども「それは中国では?」と言われました

ふむ、一般的には「台湾は中国の一部か」と再認識したのですが、しかしねーちゃんまで同じ認識とはこれいかに

中国がチベットやウイグル、台湾を念頭に「ひとつの中国」と言うたびに「何をいっているんだ?」と思うのは少数派でしょうか

と言うのも、台湾政府の成立はかつての中国国民党が(たしか中国共産党に)打倒され、逃げた先で樹立したのが始まり

それが現在の中国の場所に存在した「中華民国」
そして台湾を実効支配する政府は、「中華民国」を名乗っています

まぁ少し端折りますが、台湾は台湾で独立志向だし、中国はそれを認めないと言っている
常任理事国である中国は拒否権を持っているので、いつまで経っても「中華民国」は独立できないってわけです

で、ここまで引っ張ってきて何が言いたいかと言うと...

じわじわと中国に絡め取られていく台湾2010.7.22 JB PRESShttp://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4026

記事は長いので割愛しますが、要するに馬英九の政権(=国民党)が中国に妥協を始めているんですよ

それまでかたくなに中国と距離を置こうとしていたのが、経済を中心にどんどん融和的な立場を許しているんです
(全面的に悪いとは言いませんけど)

私はこれが日本にとって、今後の日本の行く末を占ううえで重要な先例になる気がするんです

日本と中国はまだ歴史認識や領海認識で対立があるのはご存知のとおり
そして中国は少しでも妥協すると「譲った」と見て一気にすべて持っていこうとする人たち(少なくとも中国共産党政権は一切遠慮しない)です

日本はそれでなくとも「弱腰外交」と国民から揶揄され、私なんかはその動向にハラハラされっぱなしです

最近では中国大使に伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎氏が着任し、なぜ学者とかじゃなくて商売人なのかと強い疑念を抱いたところです

中国大使が外交の全てとは言いませんけど、一事が万事、なんて言葉もあるくらいですから、注意のし過ぎなんてことはないでしょう

中国の大使じゃなければ気にしなかったんですけどね
中国側から見れば、貿易・経済に重きをおいた人選に映ったことでしょう

丹羽氏がどのような日本観、中国観を持っているのか、私は寡聞にして知りません
ウィキペディアによれば安保闘争に加わっていたとか

経済を含めた日中の「戦略的互恵関係」(最近コレ聞かないな...)を築くにあたり、台湾と中国がどのように共存を深めていくのか、私は憂慮とともに見つめていきます


2010.8.2


2010.8.5

この話題について書いてから早2日
撮り溜めしていた番組を消化していたら、「池上彰の学べるニュース」ですでに取り上げられていました

当然あちらのほうが微に入り細を穿つ内容で、ここで私が述べた中台関係とその歴史はほぼ網羅していて、二番煎じになってしまった気分です

ちょっと恥ずかしい

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