各メディアの論調が出揃ってから改めて取り組みます
相変わらず力尽きております
期待してくださった方がいたら申し訳ありません
前回総選挙のときとかと比較しようと思ったのですが、断念しました(やろうとしたら二日はかかると思う)
民主党のマニフェストの「現実路線への転向」ぶりに本気で辟易としているところです
前回マニフェストの総括もせず、まるでなかったことにするような変貌っぷりには戸惑いを隠せません
国会を運営するに当たり(特に法案審議に当たっては)、対案という練りに練った「党の主張」を用意しておくものです
それができていればマニフェストの作成も容易だし、その内容も当然国会で主張されているはずだから、マニフェストを審査する国民やメディアも中身を想像しやすい
ところが民主党幹部は「戸籍法の見直し」「夫婦別姓」「永住外国人地方参政権の導入」を声高に叫びつつ、マニフェストには組み込まないまま
国会への上程を模索までしており実態がありながら、またもや参院選のマニフェストに載せない
これでは国民に対してオープンであるなどとは口が裂けてもいえませんよね
体力的にも精神的にも比較まではキツいですが、最大の焦点となるべき点を整理してみたいと思います
2010.6.18の日経新聞では合計4面ほどを使って簡単にまとめていました(マニフェスト公開は前日ですから、新聞社のスピード対応には本当に頭が下がります)
私の感想と同じく1面で「民主、現実路線に」と書いてあって思わず含み笑い
ネットがあれば各党のサイトからマニフェストを拾えるのですが、比較をするのには視覚的・感覚的に捉えられる新聞がやはり一番かもしれませんね
新聞紙面でマニフェストを見比べながら読んでいると、官僚に感化されたような「お行儀の良さ」が目立つ気がするのは私だけでしょうか
総選挙(衆院選)と今回参院選でのマニフェストの変遷(目玉のみ)
・(衆院選マニフェスト時)子ども手当て26,000円支給
→(参院選マニフェスト)13,000円に。財源を確保してさらなる上乗せを図る
政権さえ与えてもらえれば埋蔵金から全額支給できるんです!と誰か言っていたような
最近は埋蔵金って言葉自体聞かなくなりました
代わりに(?)特別会計の廃止に意欲を示す言葉が多くなりましたね
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c6%c3%ca%cc%b2%f1%b7%d7&k=201006/2010060900056
特別会計の原則って、収支の一本化なんです
子どものためだけに使おうと子ども手当てをもらう専用の通帳を作るような感覚ですね
年金の流用はいけない!と断じていた反面で「この特別会計ってお金を使いすぎじゃね?」と言って別のことに使おうとするのは違和感を禁じえません
・ガソリンなどの暫定税率廃止
→なかったことに
さらには環境税への衣替え(恒久税への変更)も検討中
「ガソリン値下げ隊」(←画像や動画を検索してみると思わず笑ってしまう)の勇敢な姿は忘れられません
環境税は炭素税を含むことになると思います
温室効果ガスの削減(もしくは温室効果ガス排出枠の購入)のために、国内から税金を集めて外国にばらまくイメージ?
・高速道路の無料化
→社会実験後の限定的な導入に言及
無料化そのものではないですけど、国交省に社会実験路線の資料がありますね
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000107.html
・後期高齢者医療制度の廃止
→現在も制度継続中で、少なくとも結論がでるまでは存続
この議論に限ったことでもないのですが、特にこれは政権交代後に廃止論が急激に沈静化しましたね
2010年度即時廃止を言っていただけに、大幅な後退といっていいでしょう
と言うか代替案となる制度の設計をしないまま廃止を訴えていたことは、謝罪くらいしてもらいたいものです
と言っても廃止したとしても、あの時点では現実的な選択肢は2つしかありませんでした
一つは、国民健康保険税への統合
しかしこれは国民健康保険制度を圧迫し、保険税が上がってひんしゅくを買うことになるでしょう
もう一つは、名前の変更のみ
時間的に見ても、廃止すると言っていた時点でそれが不可能なのは明らかでしたから
・個別所得保障制度
→???(制度が全くと言っていいほど見えないのでなんとも言えない)
農協を「ピンはね組織」かのように指弾し、同時に脱農協を掲げていたのですが...やはりすっかりおとなしくなりました
国から農家への直接支給を豪語していましたが、誰が事務を行うのでしょうね? 農政事務所にそんな体力はないし
以上の5点ですかね、気になっているのは
書いていて揶揄する文章ばかりになってしまいました
反省
各紙とも指摘しているのは、今回のマニフェストに財源の数値や工程表は示されていないと言う点です
財源の数値がない=予算規模を示さず、どれくらいの効果を見込んでどれくらいの規模の事業を行うかの明示がない
工程表がない=ずっと先延ばしになる可能性も
本当は財政・経済政策についても触れるべきなんでしょうけど(日本は今、一番これが停滞している)、私は生憎と、つい最近までの菅直人氏と同じく「乗数効果」や「消費性向」の言葉すら知らないド素人ですから自重しておきます
2010.6.20
0 件のコメント:
コメントを投稿