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2010年11月14日日曜日

「健全な国民が圧倒的な多数だと信じている」

政治の話って世間話ではしづらいなぁ、などと思いつつA--;
日本って不思議なことに国旗を持ってるだけで右翼扱いですからねぇ……。

いや、オレも国旗掲げないですけど。


で、今日も政治の話を一人ごつように日記につづるわけですよ。
今日はニュース記事を2つ連続でお届け。


中国漁船・尖閣領海内接触:ビデオ流出 菅政権、またも痛手 野党、国交相ら責任追及
毎日新聞 2010年11月11日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101111ddm002040027000c.html

(抜粋)
 いらだちを深めた仙谷氏が予算委で報道機関に怒りをぶつける一幕も。記者会見で「海保職員に寛大な処罰を求める声も多い」と指摘されると「多いとはどのくらいか。しかるべき処置をしてもらいたい、という健全な国民が圧倒的多数だと私は信じている」と色をなして反論し、菅首相も同日夜、「(海保職員全般には)敬意を表するが、流出問題は区別して考えねばならない」と火消しに回った。


新・報道2001(11月11日調査・11月14日放送/フジテレビ)
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/chousa/2008/101114.html

(抜粋)
【問3】「尖閣ビデオ」を流出させたとして、男性海上保安官が名乗り出ました。
あなたは男性海上保安官が、ビデオを流出させたことについて、どう考えますか。
支持する 65.2%
支持しない 26.8%
(その他・わからない) 8.0%

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転載終了


かなりの多数が「健全」ではないことになるのか?

「健全な国民が圧倒的な多数だと信じている」は、11月10日の記者会見で官房長官が言った言葉なんですが、世論調査の前とはいえ、よくもまぁ都合のいい妄想を口にできるもんだと吹き出したものです。自分の意見はどうあれ、調査前であってもニュース見てればだいたいの世論なんて掴めると思うんですが。


ですが、政府与党が抱えている問題はこれだけではありませんね。
・小沢一郎氏の説明責任をどう果たすか
・補正予算の国会審議をどのように果たすか
・領土についての懸念は中国だけではなくロシアにもある
・TPP参加の是非(来年6月に結論らしい)

ぱっと思いつくだけでもこれだけありますが、ではどうやって解決していくのか、はなはだ疑問です。

最初の2つはもう結論が出ているが、それをクリアするだけの力が政府与党にないことが一番の問題です。これは民主党だけではなく、国民全体の問題であることも指摘しなければなりません。

先の尖閣ビデオを流出させた海上保安官は、記事を追っているとどうも個人の感情や一時の思いだけで行動に出たのではなさそうです(自首の前、読売新聞記者の単独インタビューに応じていて、そのときの保安官のメモがテレビに出ている)。

海上保安官の情報流出が違法かどうかはまだ結論が出ていません。しかし大局的に見てこれが国益に通ずるであろうこと、そして海上保安官もそう考えたであろうことは想像にかたくありません。


今回の流出の背景には、一等国になろうとする中国が我々日本にとって看過できない横柄な隣人であるにも関わらず、日本政府が何も言えないことが遠因としてあると思います。

また、ニュースを報道するテレビや新聞社は歳出抑制に努めており、それが場当たり的な報道内容に顕著に現れています。中国はメディアにとって巨大な広告主であることも、中国の実態を報道できない理由のひとつでしょう。ニュースがそうした事実を報道できない以上、このような形で国民全体に知れわたることはとても大事なきっかけです。

政府がこれを機に国家観を定め、定見に基づいて毅然とした態度を取れるようになるといいですね。

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